桐野作人著「島津義久」

 桐野作人著の「島津義久」読破しました。とても面白く勉強になりました。私のような(初心者)歴史好きには良いが、(司馬遼太郎しか読んでいない)昔の僕だったら読めなかったかもしれない。恋愛シーンなどはありません。

 史実を追って書かれています。島津義久は島津家16代当主で、織田信長が活躍するぐらいのころに、お家の永年の悲願だった「三州(ヵ国)統一」(薩摩、大隅、日向)を成し遂げた人です。鎌倉幕府から三ヵ国守護職に補任されたのが初代当主忠久、その後いろいろとあり南北朝内乱で一度失った三ヵ国守護職を回復したのが5代当主貞久、その後再び失った後に義久がやっと回復させました。その後、九州全部を統一目前に豊臣秀吉にやられ、氏族としては薩摩・大隅2ヶ国と日向諸県郡に封じられました。その後、徳川幕府が出来たころに亡くなるまでのお話です。

 当著では、義久は晩年に義久の家督を継いだ甥で婿の忠恒(のち家久)や出水城主(島津分家)薩州家7代(最後の)当主(義久の義理の孫)島津 忠辰(しまづ ただとき)に疎まれて、様々な事件や戦闘が起きます。

 出水の薩州家島津 忠辰は宗家や義久に存念があって、秀吉に、朝鮮出兵で宗家と一緒に出征したくないと言い、認められず、そのあと朝鮮に上陸しなかったりして、豊臣秀吉が激怒し薩州家は改易になりした。

 このころの武家は小さい武家が争い、戦につぐ戦で本当に大変だと思いました。こうしなければ生き残れなかったのでしょう。天下統一がされて本当に良かったと思います。戦闘シーンでは豊後の大友氏と戦った九州の覇権を争う、高城合戦(耳川の戦い)のところが特に印象に残り、その中でも島津家久(忠恒の方ではない義久の弟の方)の活躍がよかったです。

 これを読めば鹿児島また出水の歴史に詳しくなります、是非読んでみてください。

池田和人のブログ

池田乳業の代表者のブログです。 仕事をする上で、生きる上で、感じたことや気づいたことを書いていこうと思います。

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